水:【読解】現代の花さかじいさん #858
1、次の文を音読しましょう。
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現代の花さかじいさん
山形県山形市と天童市の境界を流れる立谷川。その広さなんと約1万5000平方メートルに及ぶ河川敷では、ピンク色に染める見事な芝桜が見られます。桜が満開の時期には薄ピンクと濃いピンクの鮮やかな共演が圧巻。山形の人気観光地です。
しかし、実はかつて、この立谷川の周りは、ジャングル化した場所で、洗濯機や家具などが不法投棄され散乱していました。
それを見かねた天童市の市民の一人、田所三男さんは、「ゴミをすてられないような綺麗な環境にすればいい!」と県に整備を申請、たった一人で2006年、河川敷の片付けに着手しました。
そして、ひたすら片付けに明け暮れる事5年、川原一面に「芝桜」を咲かせたのです。
その田所さんの姿に共感したご近所や友人など22名が集まり、2012年春にボランティア「立谷川の花さかじいさん」を結成、本格的な整備活動を開始しました。
ところが、翌年、夏に田所さんは惜しくも病気で他界してしまいました。この地をこよなく愛し、余生を芝桜の名所づくりに捧げた姿は、まさしく平成の「花さかじいさん」でした。
現在、亡き田所さんの思いを受け継いだ会員は43人に増え、合言葉は「山形を花の桃源郷に!」。
人の絆という宝も残し、いつしか不法投棄もゼロ。今では、6万人の見物客が訪れる隠れた名所になりました。
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2、ふりがな付きの文を読んで、読み方を確認しましょう。
また、重要語彙の意味も確認しましょう。
(PDF2−3ページ目)
3、文を見ないで音声だけ聞き、文全体の意味を再確認しましょう。
4、クイズに答えましょう。
5、宿題を出しましょう。
今日の宿題:
あなたの住んでいる場所のそばで、環境を改善したいところはありますか。
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