火:【聴解】500年間の日本のヒット曲トップ100! #982
1、次の音声を聞きましょう。
2、スクリプトを見ながらもう一度音声を聞き、語彙を確認しましょう。
時間があれば、先生の話し方をまねながら、音読もしてみましょう。
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<スクリプト>
こんにちは、ちか先生です。
今日も一緒に、日本語や日本文化について考えていきましょう。
皆さん、百人一首って知ってますか。
一番ぱっと思い浮かぶのは、日本のね、伝統的なカードゲームであるカルタに、百人一首が使われているっていうのがあるんですけど。
この百人一首って何かというと、その名のとおりね、100人の優れた歌人の和歌を、一人につき一首ずつ、合計100首集めたものなんです。
和歌の単位が、首と書いて「しゅ」、和歌一つで一首、和歌が100個集まると、100首。
和歌っていうのは、五、七、五、七、七の31文字のリズムで詠む、日本の伝統的な詩ですね。
皆さんがよくご存じの俳句は五、七、五ですね、それに七、七を付けると和歌になります。
日本で歌を詠むといえば、五、七、五、七、七。
もし歌を詠むのであれば、このリズムに収めなきゃいけないというのが、ルールとしてあったんですね。
日本語を学んでいる外国人はたくさんいますけれども、その中の一人がね、百人一首をちょっと勉強していたので、この解説が面白くて、すごくわかりやすいなと思ったんですけど。
百人一首っていうのは、500年以上もの間、同じフォーマットで100人が、恋とか自然とかをリミックスした、オムニバスアルバムっていうところだよね、って言ってたんですね。
本当にその通りで、500年以上っていうのはどういうことかっていうと、収録期間の長さが500年以上、560年ということで。
最も古い歌は、七世紀の飛鳥時代の天治天皇ですね。
飛鳥時代っていうと、平安時代よりももっともっと前、聖徳太子の時代ですから、日本の文明が始まったぐらいと思ってもいいと思いますね。
最も新しい歌は、その百人一首が編纂された鎌倉時代で、それは13世紀なんです。
百人一首を編纂したのが、藤原定家という、800年前の鎌倉時代の人だったんですね、その人、藤原定家というのは、鎌倉時代に最高の歌人であったと。
だから、この人が集めた100首っていうのが、日本で今現存している中で、トップ100の歌だよねっていうものなんですね。
さらに、同じフォーマットっていうのは、さっきも言ったように、日本の詩、和歌ですね、というのは、五、七、五、七、七の31音で構成されているんです。
なので、この同じフォーマットだからこそ見やすい、それに分かりやすいんですね、和歌に昔は日本人は、誰でも親しんでいたんでね。
さらに、百人一首なので、100人の人がその和歌を詠んでいるわけですが。
普通に考えれば、天皇とか貴族とか、位の高い人しか歌を詠んでいないし、歌を評価されないと思うじゃないですか。
でもね、この百人一首には、それだけじゃなくて、僧侶、それから宮中で働く女性、武士とかね、共感されていればそこに収められていたんですね。
さらに、天皇とか貴族だったとしても、そこから没落してしまった人、島流しにあってしまった人、それから退位させられてしまった人、その人の没落した後の歌とかも収納されているので。
ただね、栄華を誇った人のものだけじゃなくて、悲しい人の人生というものも、入っているんですね。
だから恋とか自然とか、さらには無情ですね、ちょっと悲しいこと、っていうのもリミックスしているというのは、全部読めばその中には共感するものもあるわけですね。
歌で言うと、100曲が入ったベストアルバムみたいな感じですよね。
懐メロから最新のものまで全て入ってますっていう、そういうベストアルバムなので。
人生の岐路によって、自分のお気に入りは変わるものの、それがなんか、全て網羅されてるっていうことで、この百人一首っていうのが、今までね、すごく重宝されて伝わっているということですね。
例えば、小野小町という絶世の美女の歌があるんですね。
花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせし間に
という絶世の美女の歌があるんですけれども、現代語訳すると。
花の色はすっかり色褪せてしまったなぁ。春の長雨が降って、私がむなしく世の中や恋のことについて、物思いにふけている間に。
つまり、同じように私も、昔はすごく綺麗だと言われていたけれども、歳をとったらすっかり衰えてしまった。
今ね、小野小町という人を聞くと、すごく綺麗な人で、みんなにちやほやされた絶世の美女なんだなっていうのはわかるんですけど。
その人のね、歌をこうやって聞くと、とはいえね、人生こういうこともあるよねっていう風に思いますよね。
ということで、これだけじゃなくてね、他にもあと99首あるので、皆さんには、今、これが刺さるっていうのが、1つぐらいはね、あるかもしれませんので。
原文だと難しいのでね、現代語訳と合わせて、ちょっと見てみるのもいいんじゃないかなと思います。
ということで、今日は、百人一首のお話をしてみました。
それでは、今日も聞いていただいて、ありがとうございました。
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3、話の内容について、クイズに答えましょう。
↓クイズ全文(PDF)
4、宿題を出しましょう
今日の宿題:
百人一首をご存知でしたか。
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