月:【読解】「生前」という言葉の持つ意味 #941


1、次の文を音読しましょう。

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「生前」という言葉の持つ意味


死んだ後なのに何故「生前」?


亡くなった方の事を語るときに、一般的には「生前の〇〇さんは・・・」という言い方をすると思います。今まで使い慣らされてきた言葉ですので、別段不思議は感じなかったかもしれませんが、よくよく考えてみると、故人が生きていた頃の事を「生前=生きる前、生まれる前」と言うのは、何だか変な感じもします。


では、何故生きていた頃の事を生前と呼ぶのでしょうか?


仏教の考えでは、人は死後「成仏」します。煩悩に囚われた人の世界から旅立ち、心穏やかな悟りの境地=涅槃に生きる仏になるのです。つまり、死は人生の終わりではありますが、仏として生きる新たなるスタート、とも考えられているわけです。


「生前」とは、「仏として生まれる前」という意味で考えていただければ、スッキリするのではないでしょうか。


死を終焉ではなく通過点と捉えた/先人の発想は、死というものを前にしてどうしても不安を感じてしまう我々にとって、学ぶべき考え方だと思います。


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2、ふりがな付きの文を読んで、読み方を確認しましょう。

また、重要語彙の意味も確認しましょう。

(PDF2−3ページ目)

A25_09_29_1.pdf


3、文を見ないで音声だけ聞き、文全体の意味を再確認しましょう。


4、クイズに答えましょう。

↓クイズ全文(PDF)

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5、宿題を出しましょう。

今日の宿題:

「生前」という言葉を初めて聞いたとき、正しい意味をすぐに理解できましたか。

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