火:【聴解】京都のハロウィンは怖すぎ!? #707
1、次の音声を聞きましょう。
2、スクリプトを見ながらもう一度音声を聞き、語彙を確認しましょう。
時間があれば、先生の話し方をまねながら、音読もしてみましょう。
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<スクリプト>
こんにちはちか先生です。
今日も一緒に、日本語や日本文化について考えていきましょう。
今日はですね、京都のハロウィンが怖すぎるというお話をしてみたいと思います。
私がね、たまたま記事で見つけたんですけど、京都のハロウィンが怖すぎるというタイトルだったんですね。
どういうことかというと、京都の太秦映画村というテーマパークがあるんですよ、皆さん、行ったことありますか。
もともとはね、時代劇とかをそこで撮っていたので、時代劇のセットが組まれているんですよね、江戸時代とか、それより前の時代の建物とかがたくさんあるんですよ。
ですが、時代とともに時代劇をつくることが減ってきて、それでちょっと収益がね、乏しくなってしまったので。
これをテーマパーク化しようということで、50年ぐらい前に、一般の人にも入場してもらって、色んなそういう景色とかを体感してもらうようなテーマパークなんですね。
太秦映画村の中に入ると、ちょっとタイムスリップした感じがあるんですよ。
このね、太秦映画村で最近行われているイベントがあって、それがね、妖怪祭りというものなんですよ。
この妖怪祭りはですね、妖怪100体が、全部違う妖怪ですよ、妖怪が練り歩く、その太秦映画村の中の道をね、ずっと練り歩いていくというものなんですね。
私もね、このレッスンでちょっと前に妖怪の話をしたんですけれども、アニメとかに出てきたり、浮世絵とかに書いてあったりするんですが、実際にね、リアル感を持って、人がね、その妖怪に扮して練り歩くっていうのは、なかなかないんですよね。
しかも、いろいろな妖怪が100体集まって、行列になって練り歩くっていうのは、かなりインパクトがあるんですよ。
私もYouTube見てみたんですけれども、結構雰囲気出ているなと思いました。
しかもね、普通の道路を練り歩くわけじゃなくて、太秦映画村の中なので、セットの中ですよね、だから余計、妖怪感が出ているんですよね。
私が見た動画は、しかも夜だったので、妖怪といえば夜に活動するものですから、提灯を持ってね、練り歩いてる姿はなかなか面白かったですね。
これハロウィンだからやっているわけではなくて、太秦映画村の中で9月から、今年の9月から12月までしているイベントだそうで。
でもね、これもひとつのコスプレみたいなものだし、妖怪って人間じゃないものだから、ちょっとハロウィンっぽいですよね。
だから、ハロウィンになぞらえて京都っていうのも、何かこう、時代を感じさせる場所じゃないですか。
だからリアル過ぎる妖怪がわんさか集まっているので、「わぁー、京都のハロウィンは怖いですね」みたいな記事のタイトルになったみたいですね。
この妖怪っていうのは、昔から日本で親しまれている、なんて言えばいいんですかね、モンスターではないんですよね、ちょっと変な怖いお化けみたいなものなんですけど。
どんな妖怪がいるかというとですね、ぬらりひょんとか。
ぬらりひょんって何かっていうと、妖怪のボスみたいな感じですね、妖怪の親分がぬらりひょんていうんですけど、見た目はね普通のおじいちゃんみたいな感じなんですね。
ぬらりひょんって何をするのかっていうと、夕方の忙しいとき、主婦とかがね、ご飯作んなきゃとか、買い物行ってとか、そういう忙しいときに、どこからともなくやってきて、勝手に家に上がり込んで、勝手にお茶を飲んだり、その辺に置いてあった家の人のたばこをふかして、勝手に人の家でくつろいでいる妖怪。
これ、だから妖怪って、なんか悪さするわけでもないんだけど、なんか邪魔する気持ち悪いものっていう感じなんですね。
これがね、妖怪の総大将なので、妖怪の雰囲気、皆さんにわかっていただけると思うんですね。
何かちょっと面白いでしょう、何してんのそれっていう感じ、でも邪魔しているから、いない方がいいっていう。
こういう感じの逸話を持っている妖怪が100体ずっと練り歩いていくので、怖いっていうか気持ち悪いっていうか、なんかちょっと笑っちゃうような風貌なんですけど、結構妖怪とかに興味があればというか、日本文化の一つなのでね、皆さんにもいいんじゃないかなと思って。
今年の12月までに京都に行く機会があれば、太秦に行ってみて、この妖怪パレードみたいなのを見てみるといいかなと思って、皆さんに紹介してみました。
このね、妖怪パレードのことを百鬼夜行と言うんですよ。
百鬼というのは百の鬼で、夜行というと、夜の行列の行で夜行なんですね。
妖怪をね皆さんに紹介する上で、いろいろ勉強していくと、かなりね、何かおとぼけな感じなんですよね、妖怪って。
憎むに憎めない、ちょっとね、漫画のキャラみたいな感じなんですよね。
昔の日本の有名な書物とかにも、百鬼夜行に会いましたというの結構あるんですよ、で朝になるといなくなったというの。
本当に見たのか、夢の中なのかはわかりませんが、有名なよく出てくるワードですね。
ということで今日はですね、京都のハロウィン、百夜行を見てみるのはどうですかというお話でした。
それでは、今日も聞いていただいてありがとうございました。
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3、話の内容について、クイズに答えましょう。
4、宿題を出しましょう
今日の宿題:
ぬらりひょんが家に居座っているのを見つけたらどうしますか。
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