月:【読解】山伏の「動じない心」 #1051
1、次の文を音読しましょう。
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山伏の「動じない心」
山伏は、山に伏して(寝起きして)修行したことから山伏と呼ばれています。
山伏が山に入ることを「峰入り」と言います。峰入りしたら山をひたすら歩くのですが、何のために歩いているのかというと、ずばり修行を通じて雑念を払い、心を清浄にするためです。
山に入ると、「サーンゲ、サンゲ、ロッコンショウジョウ」と唱えながら歩きます。「サンゲ」は懺悔のこと。そして心を清浄にすることを六根清浄と言います。「六根」は、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」の五感、そして「心」です。
山に入ると五感を研ぎ澄ませないと危険が伴いますので、感覚が敏感になります。自然と一体になることが必要で、そのためには自然の今の状態を五感で感じ取らなければいけません。
そのようにしながら無心で修行をすることで、「生きる」という欲求以外の雑念が消え、そういう体験を通じて五感が磨かれます。「心」は五感から受け取る情報によって色々と状態を変化させますから、五感を磨くことで心の清浄化を図るわけです。
「動じない心」とは「動かされない心」であり、同時にまた「自在に動ける心」です。
「真実を見極め、智恵を持って対処する」というのが仏教の教えのひとつにあるのですが、真実を見極めるには五感を研ぎ澄ますことが必要です。五感が曇っていると、真実を正しく受け取れませんので迷いが生じ、正しく処理もできません。心を鍛えて「動じない心」を得たとしても、放っておけばまた心の迷いが出てきます。だから山伏たちは定期的にメンテナンスとして、山に入って六根清浄するわけです。
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2、ふりがな付きの文を読んで、読み方を確認しましょう。
また、重要語彙の意味も確認しましょう。
(PDF2−3ページ目)
3、文を見ないで音声だけ聞き、文全体の意味を再確認しましょう。
4、クイズに答えましょう。
↓クイズ全文(PDF)
5、宿題を出しましょう。
今日の宿題:
峰入りをしてみたいですか。
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